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タイヤの話 05ニュル [モータースポーツ]

F1はスプリントレースです。しかし、エンタテイメント性を増すために、10年ほど前からレース中の燃料補給が認められています。それに逆行するように、2005シーズンから「タイヤ交換が禁止」になりました。どちらかといえば、「タイヤ交換OK」で「燃料補給はNG」のほうがスプリントレースらしいです。

7戦終わって、この「タイヤ交換NG」が演出をしてきたが、誰もが思っていたであろう「懸念」が起こりました。

ニュルブルクリンク

ライコネンは、ダウンシフトが上手くいかないのか、ブレーキが片効きしていたのか、右フロントタイヤにフラットスポットを早い段階で作った。それでもトップをキープできたが、「タイヤを交換できない」ためにそのフラットスポットは広がっていく。右フロントのバイブレーションは車載カメラでも見て取れるようになり、遂にファイナルラップの1コーナーでサスペンションアームごと正に「ブッ壊れた」。タイヤが壊れたのではない。タイヤが起こすバイブレーションがマシンを壊した。壊れるまで走った理由は「トップだったから」だと思う。ライコネンは安全な数ポイント(タイヤが壊れたことを理由に交換は可能)より、リスクの高い10ポイントに賭け、敗れた。しかしそのリスクは、「死」という代償を払う可能性もあった。

燃料補給は「火災」という明らかなリスクが誰の目にも明らかだが、タイヤはそれが見えにくい。タイヤはクルマと路面を繋ぐ唯一の部位であり、最も重要なファクター。増して時速350㌔、5Gの世界のタイヤへの負担は理論値以上に大きい。今回の大事故を機に「タイヤ交換NG」を考え直して欲しい。


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