焦燥

スポーツは肉体の戦いであることが基本ですが、時には道具が勝敗を分けることもあります。しかし、最終的には人間ですから心・精神の重要性が勝敗を分けます。全米OPの3日目丸山茂樹の16番ダブルボギーは彼にとって勝負の分かれ目だったかもしれません。

モントリオールをやっと見ました。話のネタはフランスチーム。スタートでフロントロウの2台をかわしたジャンカルロとフェルナンド。フェルナンドはしつこいくらい「俺のほうが速いから抜かせろ！」とチームに訴える。チームは無用の勝負でリスクを犯したくないので、我慢させた。しかし、フェルナンドはキレた。「一体、俺に何をしろって言うんだい！」。チームは勝負OKの許可を出した。チームにオーダーはない。ジャンカルロもペースを上げる、フェルナンドに抜かれないために。

数周後、ジャンカルロはハイドロリックが壊れ止まる。いずれ壊れたのかも知れないが「無用の勝負」が、死期を早めた。これでトップに立ったフェルナンドの後ろには銀の矢チームの2台が迫っていた。フェルナンドはチャンピオンシップを争う上での目下のライバル、キミとの差が気になって仕方なかった。クラッシュ。焦り以外の何者でもなかった。

キミが勝利し、フェルナンドはニュルブルクリンクのもらい物を彼に返すことになった。